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第二章 七の蝶〜禁忌の恋〜

last update publish date: 2026-01-22 22:02:22
 千年さまは、ふすまの戸をスッと開けた。

 いつもより、憂いを帯びた表情をしている。彼は、あたしの肩にそっと優しく手を添えると、顔をゆっくり近付けた。吐く息が、かかりそうな程に────

 「秋華、式神のことだけどさ」

 「式神の?」

 「ああ、その……なんていうか」

 「はい」

 言い淀む千年さまの頬が、妙に紅く染まっていた。

 なんだろう。いつもよりヒリヒリと、緊張した空気を感じる。

 「俺、まだ結婚しねーからっ!」

 「えっ……?」

 「式神と陰陽師は結ばれないって、聞いたけどさ。俺には関係ねえ……っ!」

 そう叫ぶと、あたしをギュッと抱き寄せる。

 「ちょっ!」

 どういう事────

 一瞬で、あたしは彼の腕の中にいた。

 大きな手のひらが背中をくるんで。柔らかな体温が、あたしを包む。

 「どうしたの、千年……さま?」

 「俺、口下手だからさ……少しだけ。このままで、いいか?」

 「それは……っ」

 彼の頬が、あたしの頬に触れる。その熱が仄かに心地いい。あたしは両手を彼の首筋へと、まわした。

 「……いいよ」

 「ああ」

 「このままで、いて……っ」

 恥ずかしさと、彼の
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Comments (2)
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篠田敦子
ドキドキ……...心は離さない…。これはこの言葉だけで生きていけます...
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百鬼じゅん
心は離さない…… いい言葉だ!!
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